今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、えりぃ さん からのご相談でした・・・

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娘は小学校4年生女子です。約束を守らず、嘘をつきます。

宿題を全部終えてから、YouTube1時間見ても良いという約束をして、

守れなかった次の日は、おやつナシ。子どもと相談して本人が決めました。

が、私に隠れて見たり、「宿題、終わったでな」と嘘をついて見てたときは

寝る頃になって慌ててやりだしてました。

なので朝起こさなかったら遅刻しそうになり、

「なんで起してくれへんだんさ!」と怒り出しました。

「なんで」というので、「自分で、なんでか、わかるやろ!親のせいにしたらあかん」と

朝から言い合いです。YouTubeのことは自分で決めたのに、へりくつばかりで、

どういう言い方でさとせばいいか悩みます。

安藤先生、どうしたらいいでしょうか。 

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安藤先生からのアドバイスです♪

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嘘をついたり、逆に子供の方から怒り出してくるとか 言い合いになるっていうことなので

本人、つまり お子さんも普段から、なんか色々とイライラとか言いたいことが

溜まってるのかもしれませんね。

ちゃんと約束したにもかかわらず、どうこうとか言い合い・・・ というよりも

本人が普段から 言いたいこと 溜まってるならば、

その言い分を1回 じっくりゆっくり静かに聞いて、その上で 約束を

仕切り直す、そういうことが1つは重要かもしれませんね。


この YouTube の約束も、自分で決めたのに、子供もそれに納得して

自分で決めたはずなのに・・・ 親はそう思ってるかもしれませんが、

ひょっとすると子供から見える景色は、親のその圧力で決めさせられたって

思ってるかもしれません。

「なんかそうは言っても結局 これは厳しすぎる。こんなものは守れるはずがない」とか

勝手に自分で思っていたりとか。親としては一緒に決めた という感覚であるにもかかわらず、

子供 からすると勝手に決めさせられたとか、厳しすぎるとか、

まあそうしたらもう当然 逃げようとして 嘘をつくと、そうなりますよね。

これは約束をもう一度仕切り直す、つまり お互いに 本当に合意ができる

「本当に じゃあこれな」っていうふうに、「お互いに これで納得ね」とこういう約束を

もう1回決め直すってことですね。


そして、嘘をつくとか 約束を守らないとか、どうしてそういうことをするのか

っていうことで、「あなたは何が言いたいの?言いたいことがあるなら言って」と

親も喧嘩腰で聞こうとするんじゃなくて、

「受け止めるから1回ゆっくりと言いたいことがあるなら言って」と

そういう風に受け止めるっていう姿勢、懐を見せて、

そして 言わせた上で お母さんが、

YouTube を見すぎるとどうしていけないのか っていうことも、理由も言って、

「あなたの幸せのために 思ってるけども、あなたも見たい 、それならば

お互いのその ちょうどいいところを納得しあって、もう一度約束を決め直しましょう」

・・・そういうことが まず 一番最初に必要になってくるんじゃないですかね。



お母さんとしては、 YouTube がダメとかそういうことじゃなくて、

やっぱり「嘘をつく」ということが一番良くない、これを言いたいんだと思いますね。

それをそのまま お子さんに、「何よりその親に嘘をつくっていうのをやめてほしいんだ。

嘘が一番良くないと思うんだ。親子でもお互い 信頼関係 なんで、

嘘が一番辛いんだ」っていうことですね 。そういう親の感情を言ったらいいと思います。


今回のこのお便りでは、「娘は約束を守らず嘘をつきます」

・・・こういう 出だしのわけです。

確かにそうかもしれませんが、ひょっとすると お子さんは、

親にそういう風に思われてるということに対してイライラしてるのかもしれませんね。

約束を守らなかった方が悪いし 嘘をつくのも良くないし、だけど親に

「この子は嘘をつく子なんです。この子は約束を守らない子」なんて言われた時の

そう思われてる時のお子さんの気持ちとしては、

やはり 不安になってイライラするっていうのもあると思いますね。

ですから、逆に、約束を守った時に むちゃくちゃ褒めるとか、

正直であった時をものすごく笑顔で褒めるとか。

約束を守って当たり前、嘘はつかずに当たり前なんですけれども、

それをあえて笑顔で褒めると、お子さんは、「信じてもらえてる」というような気持ち、

新しい自分の本当の正直な自分を 親もちゃんと見て褒めてくれてるんだっていう

安心感 ですね。

そういったところも一方で育てていくということは大切かもしれませんね。

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安藤先生へのご相談は

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、匿名希望 二人の子どものママです さん からのご相談でした・・・

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最近、下の子(息子2歳)の主張が強くなり、言うことに反発したり、

いたずらに度が過ぎると、思わず頭をはたいたり、手を出してしまいます。

私も小さい頃、母親に手を出されていたので、

自分はしないようにしようと思ったのに、いつも自己嫌悪に陥ります。

どう自分をコントロールしていけばいいのかわかりません。

上の娘から、「怒ったらあかん」と言われたときはショックでした。

娘は私の表情をうかがうようになり、我慢させてしまうことがあります。

私もそうでした。怒る顔を見るのが嫌で母親の表情をうかがっていました。

母親と今でも一線引いている自分がいます。

子どもにはそんな思いはさせたくありません。アドバイスをください。

よろしくお願いします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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つらいですよね。

そのまま言いますと・・・このお母様 ご自身が、自分と自分のお母さん、

かつての関係ですね、今でも一線引いてるってことですが、

実は、この自分とその自分のお母さんとの安心の関係を築きたいっていうところが

一番のところだと思います。

2歳のお子さんがどうこうじゃなくて、自分と自分のお母さんとの関係が

整ってくると、2歳のお子さんも変わっていくと思いますね。

それはどういうことかって言うと、お母さんに、小さい時どうしても

顔色を伺って怖かったとか色々あったということですけれども

その頃の思いを伝えるって事です。

自分はその時に それを伝えたかった。本当はこういうことが言いたかった。

だけど怒らせてしまうとダメだと思って 我慢をしてきた。

だけど 本当はこう思っていたと伝える、これがひとつです。


とはいえ そういうことがあったから、今の自分があるんだと、

なかなか色々つらかったことあったけど、だからこそ今の自分があるんだ

っていうことですね。そこに意識を向ける。 これが2つ目ですね。

3つ目は、

その頃の自分を癒してあげるということです。

あの頃の自分だと思って、たとえば、枕をぎゅーっと抱きしめるんですね。

「つらかったよね 我慢したよね 必死だったよね わかるよ」と、

あの頃の自分を癒せるのは今の自分だけです。

こういう風なことをしていくと、自分と自分のお母様との関係が

少し変わったりします。


そうすると 息子さんの状況も少し変わってきたりします。


もっと言うと、そんな自分と自分のお母さんとの関係を良くしていくために、

サポートしてくれるために、 2歳の息子さんはこのように導いてくれてるのかも

しれない。

あの頃 小さかった頃、自分のお母さんに本当は言いたかった、やりたかったことを、

2歳の息子さんが今見せてくれてるのかもわからないですね。


だから自分も一度、お母さんに どういうことを言いたかったんだろうかと

思い出して伝えてはいかがでしょう。

そして あれがあったから今があるんだということにも意識を向ける。

自分で あの頃の自分を癒してあげる。そういうことですね。



2歳のお子さんがいたずらに 度が過ぎたりねすると、やはり

その目の前の状況なんとかしないとだめですから、

どうしても思わず頭を働たたいたり手を出してしまったり、

それはいいことかって言うと あまりいいことじゃないかもしれません。

けれども、手を出してるのはいったん横に置いといたとしても

中長期的に長く大きな目で見ると、昔々、お母様が小さい頃

どうしたかったかっていう、あの頃の本音を、

2歳の息子さんは、こうしたかったんじゃないの っていうぐらい、

実は見せてくれてるのかもしれませんし、

一方で、時に我慢していた自分っていうのを、

お嬢さんがですね 見せてくれてるのかもしれません。

我慢して頑張ってきたから、お嬢さんから「怒ったらあかん」と言われたのは、

かつての自分が言ってるような気がして ショックだったのかもしれません。

「また 我慢しなくちゃいけないのか、自分だって我慢しながら どう言えばいいか

わからなくて。でもそれを出したらこうなるし、でも我慢したらこうなるし」と。

今回、メールの中での解釈なので、詳細は分かりませんが、

今回のことは、息子さんもお嬢さんも、お母さんのことをとても愛していて

とても大切に思っていて、だからこそ お母さんに

一つ一つ楽になってもらいたい。お母さんにも幸せになってもらいたい。

そういう気持ちを 無意識に見せてくれてるのだな っていうことを感謝して、

自分のあり方を見つめてみることも大切 なんじゃないかな っていう風に思いました。

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ラジオネーム 悩むママ さん からのご相談でした・・・

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私には小学校2年生と3年生、としごの息子がいます。

「言われなくても自分から取り組めるようになってほしい」

「自主性を持った子に育ってほしい」そんな思いはあっても、

うまくいかないとつい口を出してしまい、

だんだんと子どもが「指示待ち」状態になっています。

自分からやる子にするコツや、見守り方を教えていただきたいです。

勉強に取り組んだり、テストでいい結果をとったりした時に

「ごほうび」をあげて勉強のモチベーションを高めてはいますが、

これもあまりよくないことのような気がして。

「じゃあどうすればいい?」というのが本音です。

どうぞよろしくお願いいたします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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どうしても小学校2年生と3年生のお子さんの親御さんでしたら、

自分から取り組めるようになってほしいとか、自主性がもっと育ってほしいとか、

こうなって欲しい ああなってほしいというのはたくさん思いますよね。

その気持ちはとっても分かります。

だけどやっぱり、私自身のこともそうなんですけれども、

だんだん大きくなっていくと、もう あまり「こうなってほしい」よりも、

「元気で幸せに生きていってくれればそれでいい」とか、

だんだん「〜してほしい」がなくなります。


だからと言っても手放すというのは本当に難しいと思いますから、

口を出してしまうんですが、お気付きの通り、

口を出すから 指示待ち状態になるって言うのは、仕方ないですよね。

したがって、信じて待つ、ということしかないんですけれども。

「親」っていう漢字は、「木の上に立って見る」 って書くとよく言いますね 。

「木の上に立って見る」ということは、「目は離さないけれども

信じて待つ」ってことですよね。

じゃあ「信じて待つ」、それだけ言うと何もしないのか?

と思われるかもしれません。 けれども、実は「信じて待つ」っていうことの

一つのやり方としてあるのは、

「子供たちに今日何があったのかを聞く」ってことです。

この時に、「何を言っても大丈夫なんだよ」と伝えます。

子供に「こういうこと 言っちゃダメなんだ」っていう風に思わせないことです。

「何を言っても大丈夫だよ」と伝えてください。


以前にこの番組で言いましたけれども、聞く時は 話をかぶせないことです。

「今日はこれが楽しかった」って言った時に、

「じゃあそれやったらこうで、あーで」と、すぐ話を切って

自分の話に持って行ったりとかしないということですね。

あとは 「ジャッジしない」ってことです。

「今日はこういうことがあって楽しかった」と聞くとすぐ 「でもそれはダメだよ」

と、すぐジャッジしないことです。これは気をつけた方がいいですね。

「もうじゃあいいよ」と、お子さんは話をしなくなりますね。


「徹底して聞く」ことです。

自分からたくさん話してくれるような、そんな関係を作る。

そうやってたくさん聞くんですね。ひたすら聞くんですね。

それが、子供にとっては自分のことを認めてくれているっていう風な

安心になるんですね。

そうすると子供も、認められてる 安心感 から、自分から 思う通りに

動き始めるんですね。自分から取り組むようになるし、

自主性を発揮し始める。だから信じて待つんです。



たくさん子供の話を聞いていると、だんだん

「そういう風に思ってたのか。実はそうだったのか」 っていう風に、

子供が思っていた気持ちがわかってくるんですね。

つまり 自分から動かない子には自分から動かない理由があるんですね。

「こういうことがあるから、動きたくても 動けないんだよ」という理由がある。

それはゆっくり聞いてなければ なかなか気づかないこと なんですね。

本人が動かない理由っていうのが聞いてるうちにわかってくる 。

そういうことだったんだなと。

もちろん 最初に親が子供に対して「どうしてすぐ動かないの」 って

ストレートにそれを聞く、そういうことじゃないんですね。

ただ「今日何があったの?」と話をしているうちに、

優しく温かい空気の中で聞いていくと、「だってこうだったから

そういう風に思うんだね」と。

ジャッジをすることじゃなくて、本人の気持ちがそうなんだっていうことを

ありのままに受け取ってあげるということですね。

こういう風に どんな話でも受け止めてくれるっていう親がそこにいれば、

子供は安心して自ら動き出します。

これが後になって「自主性」とか、「自分から取り組む」とか、

そういう現象になって現れてくるわけですね。

「自主性を持ちなさい!」と言って、すぐ持てるということじゃなくて、

「積み重ねの中で育つもの」。

それが「自主性」。そういう風に言えるんじゃないでしょうか。

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